市中獲得(非院内感染)MRSA USA300クローンの特徴
1投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー  投稿日:2008年01月17日(木) 10時35分19秒
下記論文の序文から・・・
市中獲得MRSAは社会的脅威となりつつある。USA300は2000年以前には見つかっておらず、USA・カナダで38、ヨーロッパで9の広がりを見せている。壊死性筋膜炎、敗血症、心内膜炎、肺炎などの感染症を生じる可能性がある。このクローンはβラクタムと1−2の多剤に抵抗性である。古い世代の抗菌剤、クリンダマイシン、テトラサイクリン、ST合剤が比較的重症度の低いCA-MRSA感染症、合併症のない皮膚・軟部組織感染では推奨される。
Diepらが記載した(Lancet. 2006;367:731-9. )多剤抵抗性 USA300は、β-lラクタム、フルオロキノロン、マクロライド、クリンダマイシン、 mupirocinに抵抗性である。
erm CとmupAという抵抗性遺伝子2つが、マクロライド、クリンダマイシン、mupirocinへの抵抗性に関わり、pUSA03という大きなconjugative plasmidに含まれる(J Clin Microbiol. 2007;45:1350-2. )。


それで、USA300クローンの広がりと特徴をしらべたもの


後顧的研究の受動的報告でバイアスを考慮すべきだが、以下の特徴を報告

多剤耐性 USA300という、市中感染MRSAクローンを同定

サンフランシスコ地域でもっとも見られ、男性同性愛カップル同居世帯に多い
臀部、生殖器、会陰部が患部として多い
男性・男性性行がリスク要因


Emergence of Multidrug-Resistant, Community-Associated, Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus Clone USA300 in Men Who Have Sex with Men
Ann Int Med. Vol.148 (4) 19 Feb.2008
2投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー  投稿日:2008年01月17日(木) 11時20分07秒
エイズも最初ホモがかかるとか言われてたっけな
3投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー  投稿日:2008年01月17日(木) 16時51分48秒
性交渉を頻繁に行うゲイの男性は、異性愛者の男性に比べて、従来の抗生物質が効かないある種の
菌に感染する危険性が極めて高くなるという。今週、米学術誌「内科年報(Annals of Internal Medicine)」
(電子版)に発表された米カリフォルニア大学(University of California)の研究チームの研究結果
により明らかになった。

この菌は「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin resistant staphylococcus aureus、MRSA)」と
呼ばれるもので、同性間の性交渉で容易に感染するとされていることから、ゲイの男性たちは大きな脅威
にさらされている。メチシリンはペニシリンに関連した抗生物質として、広く利用されているもの。

研究チームを率いるサンフランシスコ総合病院(San Francisco General Hospital Medical Center)の
Binh Diep氏は「この菌のは、ゲイの男性が性交渉で触れわせる肌の部分から感染することが多い」と
指摘する。

サンフランシスコの診療所の外来患者のカルテを調査したところ、性交渉のある男性同性愛者は、一般の
人の13倍も感染しやすいことが分かった。医療記録から推計すると、米国で最も多く男性同性愛者が住む
サンフランシスコのカストロ地区(Castro district)では、588人に1人がMRSAに感染しているとみられる。

MRSAは親密な性交渉により最も容易に感染するとみられるが、軽いスキンシップや汚染されたものに
触れることでも感染する可能性があるという。

http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2337509/2529144
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