- 33投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛アホー 投稿日:2013年10月27日(日) 10時25分52秒
- 大学病院で皮膚科の講師をしております。
実は陰嚢には白癬、いわゆるインキンタムシはほとんど発症しません。
ほとんどが「湿疹」です。なかでも、アトピー性皮膚炎のある方は必発といってよいと思います。アトピー素因の無い人でも、皮脂の分泌の多いところに出来る湿疹があり、例えば「フケ症」もそうですが、脂漏性皮膚炎といいます。
治療ですが、症状の強いときには短期間ステロイド軟膏を使用したほうがよいと思います。(ダラダラ長期間ステロイドを塗っていると、足の水虫がうつって本物の「インキンタムシ」になる事があります。)症状が軽快したら、痒いときだけ「オイラックス軟膏」を塗り、痒くない時でも、皮膚を保護する意味で入浴後に白色ワセリンを塗ると良いと思います。
日常生活では、まず掻かない事。掻くと気持ちよいのでつい掻き過ぎてしまいますが、皮膚が分厚くなり、薬が効かなくなります。同じ理由で、お風呂の時にも軽く洗うように心がけたほうが良いと思います。ナイロンの垢すりでゴシゴシ洗ったりしない事。
非常に治りにくいのですが、この病気に悩んでいる方はかなり多く、私共の皮膚科の名誉教授は「男は、股間が痒くなるのが当たり前なんだ!」と名言(迷言?)を吐いています。