チーズの思い出
1投稿者:チートス  投稿日:2012年07月08日(日) 23時29分29秒
僕達が少年時代を過ごした昭和40年代に、チーズと言ったらそれはすなわち雪印の銀紙に包まれたプロセスチーズのことだった。
当時はスライスチーズすら発売されておらず、いわんやチーカマ、チータラをや、だった。つまり「チーズを食べる」というのは
ベビーチーズの銀紙を剥いてそのままパクつくという事とイコールであり、ピザなどを含むチーズを使った様々な食品を食べることなど、
少なくとも当時の庶民の子供達にとっては有り得ないことだった。しかしそれでもテレビは見ているわけで、トムとジェリーや
アルプスの少女ハイジなどを通じて、ガイジン達は穴だらけの巨大なチーズの塊を作って食べているらしい、ということだけは知っていた。
しかしどうしても分からなかったのは、チーズとは一体何物なのか?ということだった。ごはんのおかずにはならないし、
お菓子としては不味過ぎる。大人達は「身体に良いから」と半ば無理やり食べさせようとするが、それじゃああれは薬みたいな物なのか?
お爺ちゃんが毎日飲んでる強力わかもとみたいな物なのか?じゃあジェリーはそんな物を喜んで食べているのか?
もっそり不味いチーズを単体で食べた事しかない子供にとって、それは永遠とも思える謎の一つだった。
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