- 635投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛アホー 投稿日:2010年05月19日(水) 18時59分11秒
- 日本の債務、要は国債だが、これは95%が国内の機関投資家、個人、郵貯等により
消化されており、海外消化は5%に過ぎない。
更に、「日本の債務」と称される800兆円は、「粗債務」である。つまり、日本政府が保持する莫大な資産は無視して、債務の額だけを誇張しているのである。
これは、住宅ローンの残高を、資産としての不動産の価値を無視して「巨額借金、巨額借金」と騒ぎ、あおり立てるのと同じである。
実は日本政府はGDP並の500兆円近い金融資産を持っている。この内訳は、国民の年金などの原資となる社会保障関連の基金、外貨準備高、内外投融資などである。
この資産分を差し引いた「純債務」では、日本の債務は330兆円程度でしかない。対GDP比では60%程度で、ユーロ諸国とほぼ同じである。
ところで、何故欧米諸国と比較する際に「純債務」ではなく「粗債務」を使用して、国民の危機感を煽るのか。これには幾つか理由があるが、
その一つに欧米は政府の資産が少なく、粗債務と純債務の差が大きくても10%程度しかない、というものがある。
差が10%程度しかない欧米諸国と、差が60%もある日本を比較する際に、
ことさらに粗債務を使用するのは、アンフェアとしか言いようがない。
(注:OECDの統計では、純債務を使用している)
例えば、アメリカの政府資産の対GDP比はわずか12%、イギリスは34%、これに対し、日本政府は金融資産+その他を合わせると、何と対GDP比140%もの資産を所持しているのである。比べるのに無理がある。