- 182投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー 投稿日:2010年06月09日(水) 01時08分52秒
- ◇正規も非正規も狭き門
「正社員どころか、派遣でも仕事が見つかりません」
神戸市西区在住のA子さん(34)は肩を落とした。06年に通訳や翻訳を手掛ける会社に正社員で入社し、パンフレットの翻訳などを担当してきた。
ところが、08年秋のリーマン・ショック後の長引く景気低迷のあおりを受けて仕事が減り、会社の資金繰りが悪化。給与の未払いが2カ月続いたため昨年7月、退社を決断した。
日本の大学を中退後、米国の短大と大学に5年半留学した。TOEICの点数は990満点中960点、英検1級の資格もあり、英語力には十分自信があった。
自分の能力を生かせる再就職先も、それほど苦労せずに見つかるものと思っていた。
しかし、現実は厳しかった。正社員を募集していた約20社に履歴書を送ったが、面接試験までこぎ着けたのは1社のみ。その会社からも色よい返事は来なかった。
英語力を生かせる職種は競争倍率20〜30倍の狭き門がほとんどで、パソコンを駆使した高い情報処理能力など、英語力だけではない他の能力が求められていたからだ。
「せめて派遣なら、就職口が見つかるのではないか」
就職活動に行き詰まりを見せた今年3月からは得意の英語力を生かす職にこだわらず、事務職など非正規の職種まで求職活動を広げた。だが、成果は上がっていない。
「私の周りにも長期間、職が見つからない友人がいる。30代という年齢もネックなのかもしれない」。A子さんは自問自答する。
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20100602ddlk28010323000c.html