撮り鉄がわからん  投稿
12投稿者:麻耶犬 02/14(金) 18時48分34秒
撮り鉄がわからんには完全同意ですが、誰が撮っても変わらんには控えめに反論させていただきます。
俺、20歳の頃、父のよくわからん繋がりで、ウズベキスタンからティムっていう19歳の少佐がうちのボロ汚い家にホームステイに来たんです。
最初こそは僕は偽善者ヅラでティムを迎える雰囲気で、ティムの動きに合わせました。
ウズベキスタン人といえどティムはおそらくお金持ちの家計、それは僕の中流階級と同じか少し下くらいだったのでしょう
朝からNapsterでグリーンデイ的なアメリカの音楽をダウンロードしながら僕のPCのYAMAHAのスピーカーで爆音で鳴らし
うぜえなこいつ早く帰れよと思いながら僕はヘラヘラしながら対応していました。朝8時ごろにティムは起きて
(英語)「おい純!!ゴンタ(当時の犬)の散歩行くぞ!!」で、近くの浜辺まで無理矢理連れて行かれる毎日
(英語)「男はパスタぐらい作れなきゃだめだ!!」、しょうもないペペロンチーノを作るティム
僕はどうにかしてティムをコントロール出来ないかと思いつつ、その、何でもない味のペペロンチーノを急いで食べて
「めっちゃ美味しかった!おかわりほしい!」と、とかなんとか、ティムのご機嫌を取ってたけど、結局それもめんどくさくなって
僕は毎日寝たふりをするようになった。ティムは「おい純!!起きろ!朝だよ!!」って扉を叩いたけど
鍵を閉めて完全に寝たフリ、「早く帰れ土人が」そんな風に思ってました。
「純、今日はティムが帰る最後の日やから送ってあげて」、知るか、勝手に早く帰れ、と思い、僕は部屋から出ませんでした。
ティムは僕の部屋のドアの向こうから「ありがとう、またくるから、ありがとう、楽しかった」というような事を言ってました。
知るか、死ね、帰れ、と僕は思ってました。
それでティムは帰ったのですが、ティムが勝手に使ったであろう僕のCasioの一丸デジカメC2020Zoomをなんとなく見ましたら
全然見たことがない古風な和室の写真、すっごい綺麗な海の写真があって、見知らぬ犬がめっちゃ笑顔な写真
なにこれって思ったんですけど、10秒後くらいに、これ、僕の家だって気づきました。
これ、僕の近所の海だって気づきました。犬は僕の犬のゴンタだって気づきました。

僕からしたら僕の家なんて本当にゴミ屋敷でなんの良いところも無いのに、ティムからしたらそういう風に見えてたんだなって
ティムからしたら、僕がゴミだと思ってたものが、全部綺麗なものに写ってたんだなって気づいて

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