霊界対談「鳥山明x藤子不二雄」 投稿
- 4投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー 12/03(火) 01時18分35秒
- ――霊界の喫茶店。
藤子不二雄が鳥山明を叱咤激励しながら牛魔王談義を続けている最中、扉が勢いよく開き
なんとそこにあの斎藤惇夫が現れる。
斎藤惇夫(以下、S)
「おいおい、二人とも熱く語っているところ悪いけど、私も少し混ぜてくれないか。
どうもさっきから牛魔王、牛魔王って聞こえてきたもんだからね。」
F「おや、斎藤君じゃないか。今日は鳥山君に少し喝を入れていたところだよ。君も一緒にどうだい?」
T「斎藤先生!?あの『ガンバの冒険』の…!いやぁ、僕、あの物語で号泣しましたよ…。」
S「ほう、鳥山君がそんなことを言ってくれるとは光栄だね。けど、藤子先生が君を説教している理由もわかるよ。
牛魔王の扱いについて、ちょっと君、軽く考えすぎていたんじゃないか?」
T「うっ…斎藤先生まで…。でも、牛魔王は本当に描く余裕がなくて…!」
S「言い訳はいらないよ!君、キャラクターは物語の魂なんだ。たとえばガンバの冒険の仲間たちヨイショやボーボ
彼ら一人ひとりがいなければ、ガンバの冒険自体が成り立たなかっただろう?牛魔王も同じだよ。
重要な軸になるはずのキャラを放置してどうするんだい!」
F「その通りだ!私が散々言っているのに、君はまだピンと来ていないようだね。斎藤君、良いところに来てくれた。」
T「でも、ガンバは冒険モノですけど、友情とか仲間の大切さがテーマで、そういうのを自然に描けたじゃないですか。
ドラゴンボールはバトル中心で、ついそこが薄くなっちゃったんです…。」
S「バトル中心?それを言うならガンバの冒険だって、最後はノロイとの決戦で盛り上げたじゃないか。
だけど、戦いだけじゃなく、そこに至るまでのキャラクター同士の絆や成長をしっかり描いたからこそ、読者が感情移入できたんだよ。
牛魔王だって、家族の絆を描くきっかけにできたはずだ。」
F「斎藤君、君の言う通りだよ。鳥山君、私だってウメ星デンカやオバケのQ太郎で、登場人物一人ひとりを丁寧に描いたから
今でも多くの人に愛されているんだ。牛魔王はただの背景キャラじゃない、君の物語における重要なピースなんだよ。」
T「(深くうなだれながら)…二人の先生がそこまでおっしゃるなら、僕が至らなかったんですね…。牛魔王、もっと大事にすればよかった…。」
タイトル