カロビー民主党政権監視指導部9期目  投稿
983投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛アホー 12/27(月) 04:03
 ハンドマイクを通して発せられる彼ら彼女らの言葉は、時に耳を覆いたくなるほどの“激しさ”に満ちている。

 「ゴキブリ鮮人をたたき出せ!」「シナ人を追放せよ!」

 言葉はどぎついが、叫ぶ者たちの多くは身なりも地味な、どこにでもいる若者であるところがネット右翼の特徴だ。

 いったい在特会のどこに、若者は引かれるのか。同会の広報担当者はこう答えている。「われわれの運動は一種の階級闘争。
エリート批判でもあるのです」。

 実際、私が接した在特会会員の多くは、外国人と並べて「支配者」としてのメディアや労働組合を痛烈にののしった。会員らから
すれば在日コリアンもまた、特権を享受しながら、日本の国土を不当に占拠する「支配層」となる。自らをアパルトヘイト下の黒人に
例える者もいた。増え続ける中国人の定住者も、「日本人から仕事を取り上げる」略奪者にすぎないのだという。

 このいびつな被害者意識やディスコミュニケーションから生まれた憎悪は、ゼノフォビア(外国人嫌悪)と容易に結び付く。
社会の階層化が、被支配の屈辱を味わっている者たちを「憂国の戦場」へと引き寄せてもいるのだ。

 そのうえ「尖閣問題」や「北朝鮮砲撃事件」が、ネット右翼の愛国心を必要以上に刺激した。

 「今は戦後最大の国難にある」―そう話すネット右翼の若者は少なくない。運動の先鋭化はますます進むことだろう。09年は京都
の朝鮮学校を在特会会員らが“襲撃”し、4人の逮捕者を出した。そのうちの1人は、この事件を「日本の領土を奪還するために
起こした」と私に語った。

 こうしたロジックにどう向き合っていくべきか。ネット右翼を生み出した社会の側も問われている。

ソース(週刊東洋経済 12/25・1/1合併号 114ページ、ジャーナリスト・安田浩一氏)

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