クールジャパン
1投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー  投稿日:2012年01月18日(水) 15時36分57秒

今、日本のアニメやマンガは「クール・ジャパン」として海外で評判です。村上さんは、
 その旗手とも見られているようですね。
「『クール・ジャパン』なんて外国では誰も言っていません。うそ、流言です。日本人が自尊心を
満たすために勝手にでっち上げているだけで、広告会社の公的資金の受け皿としてのキャッチ
コピーに過ぎない。外国人には背景や文脈のわかりづらい日本のマンガやアニメが少しずつ
海外で理解され始めてはいますが、ごく一部のマニアにとどまり、到底ビジネスのレベルに
達しておらず、特筆すべきことは何もない。僕は村上隆という一人の芸術家として海外で
注目されているのであって、クール・ジャパンとは何の関係もない」

――それでも、日本政府は「クール・ジャパン」のアニメや玩具、ファッションなどを海外に売り出そうとしています。
「それは、広告会社など一部の人間の金もうけになるだけ。アーティストには還元されませんし、税金の
無駄遣いです。今やアニメやゲームなどの業界は、他国にシェアを奪われて、統合合併が相次ぎ、
惨憺たる状態。クリエーターの報酬もきわめて低いうえ、作業を海外に下請けに出すから、人材も育たない。
地盤沈下まっただ中です」

――そうした中で、日本の文化を世界に発信するには、何が必要なのでしょう。
「著作権の整備です。日本のコンテンツが海外に売れても、利益はわずかなのが現状です。
映像化権などさまざまな権利も海外に取得されてしまい、日本側の収益につながらない。
そんな状態で、クール・ジャパンなどと浮かれていていいのか。もっとアーティストに利益が
還元されるように、著作権をはじめとする法制度の整備が急務です。それなのに、日本国政府は
ビジネスの現状も知らず、国際的な著作権の動向に関してはアメリカに主導権を握られてしまい、
右往左往して何も有効な手が打てない」
http://digital.asahi.com/articles/TKY201201160436.html
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