人間の現状維持機能を利用した誘導
7投稿者: 投稿日:2017年11月08日(水) 23時09分35秒 [凶]待人:忘れられてる
ちょっと話を変えるけどいい?

こんな調査があったそうだ。
AとBの国で、臓器提供の意思表示をさせたら
Aの国では10%くらいで、Bの国では90%くらいだった。
Aの国の臓器提供をしない人たちにインタビューをしたら
「自分が身体が死んだ後も使われるのなんか気持ち悪い」とか「ちゃんと自分のお墓に入りたい」だとか言っていたそうだ。
対しBの国の人は「死んだ後も自分が他の誰かの助けになるなんて良い事だと思う」とか「私は親切だからだ」だとか。

Aの国は、なんとか臓器提供者を増やそうと模索して、Bの国と何が違うのかを調べ上げたんだ。
宗教の違いだとか、教育だとか、年齢層だとか、裕福層と貧困層の割合だとか、でもどれも同じような結果だった。
で、イメージアップをさせるような臓器提供に関する感動ストーリーの映画やドラマを作ったり、CMやありとあらゆるメディアを使って
臓器提供者の割合を増やそうとした。にも関わらず、提供者は増えなかった。

何故これほどまでに差がつくんだろうと頭を悩ませていたところ、ある細かい違いに気付いたそうだ。
それは臓器提供の申込書の書式だった。
Aの国の書式だと「臓器提供に参加したい人はチェックを入れてください」
Bの国の書式だと「臓器提供に参加したくない人はチェックをいれてください」
Aの国はこの書式をBの国と同じようにした。すると翌年、臓器提供者は90%に増えたらしい。
自分の身体を任せるという決断の難しい大事のはずなのに、
書式を変えただけで、ここまで結果が変わってしまった。

90%になったAの国の人たちに再びインタビューをしてみたところ
「チェックを入れるのが面倒くさかった」とか「わからないから任せた」
なんて答えた人はもちろん居なくて
「死んだ後も自分が他の誰かの助けになるなんて良い事だと思う」「私は親切だからだ」と
適当に美談のような答え方をしたんだ。コントロールされただけにも関わらずね。
ここからわかるのは「人は書式に騙される」という事だけじゃなくて
人は自分の人間性までもコントロールされて生きているということなんだ。
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