【身から出た鯖】 カロビー出席簿 【み】
576投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛アホー  投稿日:2010年08月12日(木) 06時56分16秒
美容室でベリーショートにしてもらった。
ハゲのカットは熟達した腕前を要するらしく
店長と思慮される中年の男性美容師さんが腕をふるってくれた。
俺が全スカハゲの悩みを打ち明けて、
短髪にする危険性についておずおずと質問すると
春風のような爽やかさで「大丈夫ですよ」と余裕たっぷりに言うから
安心しきって頭を任せたんだが、
カットの進行に伴い美容師さんの顔が険しさを増していく。
首を捻りながらハサミを入れたり、櫛で特定部位を執拗に撫で付けたりして
悪戦苦闘する姿を見ているのは本当に辛くて、
俺は俯いて唇を噛み締めるばかりだったよ。
歯切れの悪い「お疲れ様でした」という終了の挨拶に応えて顔を上げると、
正面の鏡には薄気味悪いヒヨコが映っていた。
美容師さんは失敗作の壺を検分する陶芸家のような
惨とした表情で俺の後頭部を見つめていたよ。
もういっそのこと地面に叩きつけて粉々にしてもらいたかった。
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(゚Д゚) <
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