昨日のゆとり
1投稿者:納豆詩人  投稿日:2007年10月29日(月) 10時23分52秒 ID:kvkzsiG/
 「コミックの買取でお待ちのお客様、お待たせしました!」
僕は声を高らかに上げた。いつもならその2〜3秒ほどでカウンターに来る客が目に入るのだが、20秒ほど経ってもその気配は全くない。査定が出るまでの間、本を読んで待ってもらっているから、きっと夢中になってこちらの声に気づかないのだろう。受付をした先輩にその客を教えてもらって呼びに言った。
 案の定、その中学生らしき客は本棚によたれ掛かって漫画に夢中になっていた。
「すみませんお客様、お待たせしました」
僕の顔をチラッとだけ見、無言でカウンターに来た。
「こちらのコミックだけ濡れがあるのでお値段入りませんでした。合計で1170円になりましたが、よろしいでしょうか」
客の顔を見ながら説明する。しかし、客の目は虚ろで反応が鈍い。声も出さず、ただ頷くのだけ確認すると、「ありがとうございます」と礼をして、買取票に記入をしてもらおうとした。
 その時ちょうどその子の母親が店内に来た。未成年者は保護者の同意書か同伴で身分証明書の提出をしないと買取できないことになっているから、都合が良かった。
 金額と名前、住所を書くよう説明したが、子どもが名前まで書くとピタリとやめ、
「ねぇーお母さん書いてよー」
「やーよ、自分で書きなさいよ」
「えーだってめんどくさーい」
「お母さんだってめんどくさいもん、自分で書いてよ」
「やーだぁー、いいからお母さん書いてよー」
手足をブラブラさせ、腰を縦横に曲げながら訴える子ども。住所など優に書ききれる時間を費やし、その交渉をする。
「んもぅ、仕方ないわねぇ」
母が負けボールペンを取る。
「幾らだったの? ・・・・・・・安いわねぇ」
その金額の中には、特別高く買い取る本も数冊入っていた。
 書き終えるのを確認し、金額を渡し、コミックの高価買取表を渡す。この間客に返事など何の反応もなかった。
 金額の入らなかった本は無言で置いて行かれた。
2投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー  投稿日:2007年10月29日(月) 11時00分55秒
中学生男子が母親と出かける時点で有り得ない
3投稿者:こうは  投稿日:2007年10月29日(月) 11時59分04秒
ちなみにどんなコミック
4投稿者:納豆詩人  投稿日:2007年10月29日(月) 14時36分53秒 ID:kvkzsiG/
いや、女子中学生が普通の少女コミック持ってきたからそこは問題じゃないんだ。
5投稿者:こうは  投稿日:2007年10月29日(月) 14時37分31秒
女子か
なら許すか
6投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー  投稿日:2007年10月29日(月) 14時39分34秒
日時表示がバラバラやん
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(゚Д゚) <
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